らんちゅうの育て方
らんちゅうの飼育方法についてご説明させて頂きます。
らんちゅうの育て方
【水槽】
らんちゅうを飼うには、まず水槽を確保しなければなりません。
一般的には、ガラスやアクリル水槽が多く用いられます。
しかし本来は、ある程度育った二歳以上の魚を飼うには良いですが、当歳魚(今年生まれた魚)を飼い育てるには不向きです。水槽は水面積が狭すぎて、泳ぎが活発にできなかったり、体は大きくなるのですが胴の発育と頭の発達がバランス良く育たないためです。
理想的には、セメントを練る舟やベニヤ板で箱を作り、その中に青いビニールシートを張った舟などでがよいでしょう。こうすることで、水面積が多くとれるのでらんちゅう飼育に向いているのです。
また、マンション住まいでスペース的に難しいなら、ベランダなどに二段の棚を造るのも手です。昔かららんちゅうを飼うには1㎡以上で、といわれてきましたが、なるべくそれに近い箱で水深20~30cmを確保できれば十分です。
とはいえ、なかなかそういった環境を作ることは難しいことも多いと思いますので、まずはご自身が手に入れやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。
【えさ】
えさは理想的には冷凍赤虫等の上物餌ですが、乾燥エサでもOKです。
20~30分で食べられるくらいの量を1日2~3回与えます。
【水換え】
水替えは「らんちゅう創りは水造り」という言葉もあるほど、とても重要なのが水の管理です。
熱帯魚などはきれいな水を好みますが、らんちゅうは「青水」と呼ばれる水を好みます。
従って、水替えの際はすべての水を一気に変えるのではなく、汲み置きした水に古い青水を混ぜて使います。
それぞれの地方、環境、季節、魚の大きさ、尾数、水温、池の面積、餌の量等々、これらがらんちゅうの仕上がりを大きく左右します。
こうした知識をしっかり身に付け、愛情をたっぷりそそぐことこそ、すばらしいらんちゅうを創り出すことに繋がります。